理解して欲しい心理について

最近、頭のエンジンをずっと回しっぱなしで、いろいろな考えが目まぐるしく流れています。

そんな時は、ボーッと空を眺めて癒されるのですが…

今日はあいにくの曇りで、灰色の空が真っ平らに広がるばかりでした…残念…

 

今回の記事は、あくまで私の心の中というか…『個人的な見解』です。

考察しているわけでも、解説しているわけでもないので、悪しからず。

 

こういうことを考えることになったきっかけは「理解して欲しい」ってどういう気持ちの時に使うのかなと思ったところから始まります。

 

私が母に対して、散々言ってきた言葉

「理解して欲しい」

過去を振り返って、どういう意味合いがあったかなと考えてみると

「理解して欲しい=助けて欲しい」

こういう意味合いが近いように思います。

もちろん、これ以外にも色々な感情が含まれているかもしれませんが…

もう少し噛み砕くと

ASDの特性を理解して、助けて欲しい」

ということだったなと思います。

 

「理解して」と相手に言うのはどんな時?

女性目線で言うなら…多分ですけど

「こんなに辛い思いをしているんだから、私を慰めて欲しい」

「こんなに頑張ってるんだから、私の頑張りを認めて欲しい」

「こんなに悔しいのだから、私の気持ちを受け止めて欲しい」

と言うような共感を誘う「理解して欲しい」なのかなと思ってます。

 

男性目線で言うなら…これも憶測ですけど

「こんなに辛い思いをしている、俺のサポートをして欲しい」

「こんなに頑張ってるんだから、俺の頑張りを認めて欲しい」

「こんなに悔しい気持ちだから、俺を応援してほしい」

というような承認欲求を叶える「理解して欲しい」なのかなと思ってます。

 

勝手な偏見ではありますけど。

 

上の「理解して欲しい」は私にはどれも当てはまらないんです。

そもそも、共感機能がほとんどないので女性目線は当てはまらない。承認欲求は似ていますが、自分の気持ちを認識できないので「辛い、頑張った、悔しい」からという理由がない。

 

なぜ女性目線、男性目線に分けたかというと、女性ASDにありがちなのですが、女性の思考回路が理解しにくいからです。

 

この前「定年夫婦の取説」という本を読んだのですが、「妻」の気持ちの方は私には全くわからなかったです。

「旦那」の気持ちの方は凄く共感できました。

 

ただ、行動特性は女性なんですよ。

例えば、女性脳は半径3メートル以内の手近にあるものの範囲を把握しやすいのに対して

男性脳は半径3メートルより外側の動くものや状況を把握するのに長けているところがあります。

私も物探しとかはできるし、半径3メートル以内の把握なんかは当てはまりますね。

 

だから、母と話してると差が出てきてしまうのです。

女性の行動特性の部分は私も共通して持っているので、母がやって欲しい行動ができるわけです。

ただ、ASDの特性があって出来ないこと(共感したり、他愛ない会話)は出来ないんです。

 

よく言われたのは

「どうして〇〇はできるのに□□はできないの!?」

ということでした。

 

□□はASDの特性があって、こういう理由で出来ないんだよって説明しても、理解してもらえなかったです。

 

お医者さんに母と一緒に説明を聞きに行って、やっとASDの特性を理解してもらえるようになりました。助けてくれるようになりました。

 

また、□□のASDの特性があって上手く出来ないんだと伝えても怒られることがなくなりました。「どうしてできないの?」の部分が解決されたんでしょうね。今では出来ないことの解決策を一緒に考えてくれますし、とても助かります。

 

周りを巻き込んで「助けて!」って言うのは、勇気がいることですけど大切ですよね。

 

というわけで、日常の小話でした。