私の記憶の組み立て方

秋の季節を感じるこの頃

過ごしやすくなってきましたね。

 

今日は記憶の組み立て方ということで

私が「何か」を出来るようになったとき

その過程を段階的に思い出す方法を書いていきたいと思います。

 

 

映像記憶

そもそも、私の記憶というのはスナップ写真のように一瞬一瞬の映像を切り取った感じで残っています。

そのためエピソードやストーリーのように前後の繋がりがある、一連の流れを作ることが難しくなります。

 

例えば、この前ラーメン屋でご飯を食べたときのこと。

父、母、祖母、私でラーメン屋に行きました。

この時の記憶としては、私の左隣に祖母が座り、目の前に母、左前に父が座っている映像を思い出すことができます。

私は辛味噌、父と母は胡麻味噌、祖母は塩ラーメンを食べている映像が出てきます。

店員さんは男性が1人、女性が2人。カウンターには男性2人の組と女の子、そのお父さんの組で計4名が座っている映像が出てきます。

店内の映像が何枚か出てくるので、組み立てれば立体的に店内を説明することができるでしょう。

 

という感じで、4人でラーメンを食べた「映像」は出てきます。

 

しかし、そこで何を話したのか、どんな気持ちだったのか…などの目に見えない情報は思い出せません。

さらに、何故この4人でラーメンを食べに行くことになったのか。ラーメンを食べた後にどうしたのかが思い出せません。

 

このラーメン屋にご飯を食べに行ったのは計4回ほどです。

普段は母、祖母、私の3人で行くのですが、この1回は父がいるので4人でした。3人のときの映像と4人のときの映像がごっちゃになるのと、前後のエピソードが繋がらないのでこの4回を時系列順に並べることが難しくなります。

 

映像自体はかなり鮮明に覚えているのに内容がないので繋がりません。

 

 

映像記憶の弊害

昨日の朝に話した〇〇のことなんだけど…

というくらい直近のことなら話した内容を思い出すことができます。

しかし、それ以前の出来事と話が繋がっているという部分はなかなか理解できません。

 

例えば、朝に食べた食パンの話をしたとします。

目の前には母がいて、朝食には目玉焼きときゅうりとカリカリに焼けた美味しそうな食パンが出てきました。

 

その朝食のことを指して

母「昨日朝に食べた食パンなんだけど、紫根がこの前好きだって言ってた食パンだよ!美味しかったでしょ?」

 

ここで出てくる「この前」が私にはピンときません。

 

母「ほら、一週間前くらいに〇〇のお店に一緒に行ってきたでしょ?その時に買った食パンよ」

 

一週間前に行った〇〇のお店の「映像」が出てきます。しかし、そこで食パンが好きだとかそんな話をしたのかは思い出せません。

 

私「私、〇〇のお店の食パンが好きって言ってたかな?」

 母「2週間くらい前の朝食で〇〇のお店の食パンを食べた時に、美味しいって言ってたよ」

私「???」

 

エピソードで記憶が出来ないと、こんな感じで会話が噛み合わなくなります。

そこで、上記のエピソードを時系列順に並べ替えて理解を始めます。

 

2週間前の朝食

〇〇のお店の食パンを食べた私は「美味しい」と言った

→母の中では「美味しい=好き」という表現

1週間前

〇〇のお店に母と食パンを買いに行った

昨日の朝食

〇〇のお店の食パンを食べた

今日

母から昨日の朝食の食パンは美味しかったでしょ?

と聞かれる

 

こんな感じでエピソードを組み立てます。

そこで初めて

「2週間前に食べた美味しい食パンを昨日の朝食に出してくれて、その感想を聞いているんだ」

と理解します。

 

話し合いが出来ない理由の一つに、この映像記憶の影響があるのではないかと思います。

この組み立てを一瞬で行うには、日々の鍛錬が必要になってきてしまいます…

 

では、この組み立てを自分の過去に対して行います。

 

 

人と話すことが得意になるまで

文章もそうですが、私は説明がとても上手なのです。

自分で言うな(笑)

という話は置いておいて、対話が得意になるまでの組み立てをしていきます。

 

営業1年目(22歳)

お客さんと上手に喋れない自分。

商品の良さを伝える(発信)とニーズを聞き出す(受信)が上手く出来ていなかった。

営業2年目(23歳)

心理学や営業技術に関する本を読み漁る。

人の話を聞くには、相槌と言葉の裏を読み取る力が重要になってくると気付く。

営業3年目(24歳)

お客さんの何気ない会話の中で「困ってる」と口に出して言わなかったが、そんな雰囲気が伝わってきた。

試しに「〇〇について困ってますか?私なら解決できますよ」と言ってみたところ、お客さんに喜んでもらえた。

言葉の裏を読み取れた!日々楽しくお客さんと話してたおかげだ!

営業4年目(25歳)

業績が伸びて、持っていた数字も上がった。

日々人と楽しく対話することは、業績以外にも自分のプラスになることを実感する。

 

大雑把にまとめてしまいますが

上手に喋れなかった自分→本を読んで勉強→実践と経験を繰り返す→人と楽しく喋れるようになる→いいことばかり!

 

という出来事があり

人とは楽しく会話するほうが良いことが多いことを実感しているため、それが私の「こだわり」になった。

ということを発見することができました。

 

自分の過去を使ってエピソードを組み立てる練習。

してみて損はないと思います。

 

 

最後に…

いかがだったでしょうか?

頭の中をこじ開けて色々思い出し、組み立てをすることは大変ですが自分にプラスのことばかりだと思います。

紙に書き出して考えてみると、さらに効果が高まる気がします。

不便さを感じることは多いですが、自分が発達しているのを実感することができるのはとても楽しいです。

今回はここまで。