TEACCHプログラム

社会性の障害、解決編その2です。

TEACCHプログラムは、発達に凹凸のある自閉症が過ごしやすくなるように周りの環境を整えていく、という考え方を持った療育方法です。

具体的な方法や詳しい内容などは、他のところに任せたいと思います。(検索したら色々出てきます!)

その中にある『構造化』については、使える部分があると感じますので、今回はそのことについて書いていきたいと思います。

 

目次

 

 

視覚の優位性

【気持ちがわからない、伝えられない】問題について - 〜紫根〜 なんか、適当に、色々

にも書きましたが、抽象的、形があいまいなものは理解しにくいという部分があります。

逆に視えることに関しては理解しやすく、記憶もしやすいという特性もあります。そこで、視覚を使った学習方法『構造化』についていくつか書いていきたいと思います。

 

時間の構造化

スケジュールを立てるということもそうですが、生活の流れや仕事の流れを見えるようにすることで、一連の作業が理解しやすくなると思います。

ちょっとした余談ですが、小さいころ、服が上手に着れなかった記憶があります。そこで、母にシャツから靴下までを順番に並べてもらい、その順番通りに着替えをしていました。

 

f:id:shikontan:20190718151501j:plain

こんな感じですね。

左からシャツ、パンツ、Tシャツ、ズボン、靴下と並べてもらい順番に着ていきました。

 

同じように、朝に行う行動、仕事の組み立てなども紙に書きだして理解することで行動しやすくなると思います。

 

他にも、『話し合い』をするときに使えると思うんです。

 

話題の構造化

『話し合い』をするときに、今はここのことを話しているんだよと伝える方法として使えると思います。話をする相手側も短く的確に伝えることができると思いますので、より理解が深まると思います。

f:id:shikontan:20190718152921j:plain

 それから、後になって『そんなこと言ってない!』となったときにメモで説明したことを見せれば納得すると思います。

画像と、話あった事、両方が記憶として残っていると、行き違いが少なくなるんじゃないでしょうか。

 

場所の構造化

これは、寝る場所、食べる場所、遊ぶ場所など、目的別に場所を決めることによって行動が落ち着くという方法です。

初めての場所や知らない場所に行くとき、予想できないことが多くなるので、イライラしたりパニックになってしまうと思います。

そこで、そういう衝動を落ち着かせるために、リラックスできる場所やモノや行動を身に着けておくと、いろいろなことに挑戦できると思います。

以下は私の場合ですが、そういうものを見つけておくと行動しやすいよという指標の一つということで、書いておきます。

 

1.リラックスできる場所

ベッドの上、タオルケット、毛布

どうしようもないときにベッドにもぐりこんで、自分をコントロールすることが多いです。

2.リラックスできるモノ

触り心地のいい布

綿の布が好きです。よく着ています。緊張するときなどは服の端を握ったりつまんだりしています。人前でやらないようにはしていますが、バスや地下鉄や待合室など、もちょもちょと触っていることが多いです。

3.リラックスできる行動

音楽を聴く、頭の中で好きな映画を流す

人ごみなどは苦手なので、好きな音楽を聴きながら歩きます。また、手元に何もなくて緊張しているときなどは、頭のなかで好きなことを映画のように流しています。

 

人それぞれ違うと思いますが、自分がどんなときに落ち着くのか考えてみるのもいい手だと思います。また、周りの人にも、リラックスできるものを伝えたり、一緒に見つけてもらうと、より過ごしやすくなると感じます。

 

最後に…

自分の行動と周りの協力で以前よりは生きやすくなるのではないでしょうか。生きにくいことに変わりはありませんが、少しでも改善の方向にという気持ちはあってもいいのではないかな、と思っています。

 

NEXT→3.人に相談するという流れを作る