相談することの意義について
発達障害人は、ずっと
— 吉濱ツトム (@yoshihama_t) July 22, 2019
・そんなこと誰だってある
・甘えるな
・発達障害のせいにするな
と否定されて生きてきたのだから、今さら「困ったら
・人に聞け
・頼れ
・相談しろ
・丸抱えするな」
と言われても、出来るわけないんだよね
この前読んだツイートです。
これは、本当にその通りだと思います。
それでも、私は人に相談することが大切だと思います。
今日は、私が人に相談できるようになるまでのプロセスを書いていきたいと思います。
目次
本音が言えなくなるまで
就職して4年間、営業として働きました。人の顔色、態度を見て交渉、橋渡しをする仕事は辛いものでした。そんな辛い思いをしても、4年間気張り続けたのには理由があります。
実家から一人暮らしへ
就職は、実家から通える距離の会社を選びました。一人暮らしをするのは、体力的に不安もあり、実家から通いたかったのです。
父から言われた言葉を今でも覚えています。
「就職するのだから、一人立ちして生きていくものだ。出ていきなさい。」
母は、実家から通う私の意向を汲み取ってくれようとしていたと思います。(当時はそう感じなかったのですが)
家から無理やり追い出された、というのが私の認識です。
独立して、一人で生きていけるようになったら、両親とは縁を切って生きていく。
この想いだけが、辛くても働き続ける原動力でした。
否定され続けた受験
高校受験、大学受験、就職と人生の3つのターニングポイントがあったと思います。結局、両親の意向とは正反対の道をたどることになります。そのため、何かを選ぼうとするたびに責められることになります。
「詰めが甘い、思考が幼稚、また同じ失敗を繰り返すのか、反省がない」
これが両親から言われた言葉です。
就職してからの嘘
就職してからは、仕事のことを客観的に話はしても、感情的なことや困っていることなどを話したことはありません。
縁を切るつもりでいたのもあります。しかし、それ以上に否定されるのがとても嫌でした。
何かを言うと、「詰めが甘いね」と返ってくるのが辛かったです。
このような過程を経て、私は否定されないように、言うことを考えてしゃべるようになります。
本音を言わない私の弊害
本音を言わないことによって、何が起こるのか書いていきます。
1.話が繋がらない
にも書きましたが、エピソードが繋がりません。
そのため、本当は嫌だなという気持ちを押し殺して、「いいね。」とか「賛成だよ。」と言ってしまいます。後日、同じ話をされたときに、同じ話をしていると気が付かず、「嫌だ」と言ってしまします。
相手からすると、わけがわかりませんね。結局「天邪鬼」と否定されます。
2.意見を言わなくなる
話し合いは意見の出し合いとすり合わせになります。しかし、私の場合、意見を否定と取ってしまうことが多いのです。そのため、「どう思う?」と聞かれたときに「どうせ言っても仕方ないよね」という態度が出てしまっていたみたいです。
話し合いをしている相手としては、意見を聞いただけでふてくされてめんどくさいなと思われてしまいます。
3.人に相談できなくなる
これが本音を言わない一番の弊害でしょう。相談とは、助けてもらうためだけではなく、これからの指標や方向を決める一つの意見として役に立ちます。三人寄れば文殊の知恵ともいいますが、自分の一人では考えつかないことが相談によって出くると思います。
相談できるようになるまで
これが本当に一番大きな一歩です。母と一緒に相談に行くことで、今までの行動や感じていることが、発達障害によるものだと理解してもらいました。相談に行くまでに、3カ月以上かかってしまいました。それぐらい、病院に行くのが嫌だったのです。
2.本音で話すようにした
少なくとも、家族に関しては「話し合い」でそうすることにしました。私は、本音を言うたびに、「お前の考えは中学生以下だ、反省がないと言われて嫌だった」と伝えることができました。
以前なら、「成人した大人なのに、甘えたことを言うな」と返されていたところです。反省や学習がしにくかったり、意見をうまく理解することができないということを伝えることができたのが良かったと思います。
最後に……
私は、人に興味がありません。根本的にそれは変わらないです。それでも、一人では生きていけないことを知っています。
ツイッターの通り、甘えるなとか、そんなこと誰にだってあるとか、大学まで順調に卒業して、まともに人生歩いてるんだから問題ないでしょとか。そういうことを言われて傷ついて悩んできました。
傷ついてきましたが、私は、自ら踏み出すことを選びます。
今では、周りの理解と環境を整えることができ、ずいぶん楽に生きていけるようになったと感じます。
定型発達のような人間になりたい、とは思っていません。無理です(笑)
変人でも、常識的な人間になりたいと思っています。それが目標です。