ニュアンスとは何か考えてみよう

コミュニケーションの障害、解決編その1です。

ニュアンス、雰囲気、なんとなく、グレーゾーン。会話をする上で必要なものなのですが、目に見えないうえに、具体的なものではありません。今回は、そんなフンワリしたものについて理解を深めていきたいと思います。

 

 

目次

 

 

ニュアンスとはどういう意味?

まずは、言葉の意味から説明していきたいと思います。

ニュアンスとは『言葉などの微妙な意味合い』や『言外に表された話し手の意図』などという意味です。私たちが苦手とする、イメージができない言葉ですね。

なので、私が理解している意味を見える形で説明してみたいと思います。

 

例えば、『リンゴ』と『みかん』をニュアンス的に解釈してみると…

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この、黄色の枠の中にあるのがニュアンスです。

『甘くて、丸くて、すっぱくて、みずみずしい、くだものが食べたい!』

と言われた時に『リンゴ』を選ぶのか『みかん』を選ぶのか。

それは、その時話題になっている『会話』の内容から判断することになります。

 

また、『なんとなく』伝わるというのはこういう感覚であると理解しています。

『1、2、3、4、5、6、7、8、9、10』

ということを相手に伝えたとします。

後日、相手にあの数字の話覚えてる?と聞くと

『5、6、7、9、10』のことだよね?覚えてるよ!

と返ってきました。

半分は相手に伝わってますね。

 

日常の会話というのは、100%一致する言葉でやり取りされているわけではないということです。半端だったり、なんとなくだったり、前後を含めた広い意味でやり取りされています。

では、なぜそれが理解できないのでしょうか。

 

 

言葉=記号 言葉は記号のやり取り

言葉を使ってやり取りする。ということは、『情報や感情』の交換を意味します。『言葉そのものの意味』を交換することではありません。これが、話し言葉を使ってやり取りする上で障害になっているのではないかと感じます。

 

私にとって言葉は A、B、C とか 1、2、3、とかと同じ記号のように理解しています。そして、記号のやり取りというのは、100%一致しないと成り立ちません。

『1+1=2』という内容を

『1+2=3』と同じ意味だよ!と言われても

え!?どうして!?答えも式も全く違うじゃん! 

と、なってしまします。

『1+と=と2も含まれてるし、大体同じ意味じゃん?』

と説明されても『???』となってしまいます。

 

このように、順番や含まれているものが違っていると言葉そのものが理解できません。

 

 

会話が堂々巡りしてしまう理由

ニュアンスを理解できず、言葉の意味を追求してしまい、起こる現象だと思います。

見える感じにすると、こういうことです。

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赤の言う(諦めないで!)というニュアンスが受け取れない青。

相手が伝えたい内容から遠く離れて、言葉の意味を追求しようとしています。

最初に受け取った『なんで、諦めるの?』=『諦めないで!』という意味にとらえることができれば…この会話、成立すると思います。

 

 

用件は短く、はっきり伝える

一番いい方法はこれです。

『言葉などの微妙な意味合い』や『言外に表された話し手の意図』が理解できません。そのため、何かを伝えたいときは、簡潔にはっきり伝えると理解しやすいと思います。

 

伝え方を変えたところで、記憶の上書き保存が苦手だったり、認識がすり替わっているという現象もあると思います。

そのことについては後日書いていきます。

 

ニュアンスというのがどういう存在かについてまとめました。

次は、ニュアンスを組み込んで言葉を使う方法について考えていきたいと思います。

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最後に…

記事の内容はぼんやり思い浮かんでいたのですが、うまくまとまらなくて思ったよりも書き出すことに時間がかかってしまいました。

会話をするって難しいですね。

今でも色々悩んでしまいます。

このニュアンスというものを受け入れてから、会話をすることが以前よりも楽になったように感じます。

それが、少しでも伝わればいいかなとは思っています。