【話し上手】は相手を操る【幻惑スキル】
【雑談】は【親密度】を上げるためのポイントでも書きましたが、人間攻略には親密度アップが必要です。前回は『聞き出し上手』になる方法を書きました。今回紹介するのは『話し上手』になる方法です。
上位スキルである『話し上手』には、相手を思い通りに操る『幻惑スキル』を発動させることができます。
幻惑スキルを発動させる理由
ゲームでよく使われる【幻惑スキル】ですが、何のことかというと敵を味方につけて攻撃させるスキルです。
敵を味方につける。周りの人間を自分の思い通りに動かす。というのは、かなり強力なスキルです。より、人間関係を良くすることができ、地位の向上に役立ちます。
しかし、【幻惑スキル】は諸刃の剣でもあります。解けてしまうと、相手が敵に戻りかねません。また、使い方が上手ではないとただの『迷惑なおしゃべり』です。
あくまで、営業、交渉、説得など、しゃべる必要がある場合に『話し上手』になると効果的だと思います。また、どうしても聞いているのが苦痛で、しゃべりたいという人には以下の方法を紹介したいと思います。
【話し上手】は相槌を打たせるのがうまい
『話し上手』になる条件はただ一つ。
相手に相槌を打たせること
これに尽きると思います。
会話を続けさせる、延長の言葉でも紹介しましたが
それで?、それから?、その後は?……など
この延長の言葉や反応を相手から引き出せれば、こちらの勝ちです。
以下の3つの方法を試してみてください。
1.相槌を打たせやすくする『間』を活かす
2.言葉に現れない無音の『相槌』を作る
3.言葉に強弱をつける
それでは、まずは『間』を使いこなしてみましょう。
相槌を打たせやすくする『間』を活かす
例えば
「去年、初めてスノーボードをやってみたんですよ。友達に教わって。木の葉滑りって言うんですけどね。(終わり)」
こんな感じで、突然黙り込まれたらどうでしょうか。
「え!?続きは??」となりませんか?
人間は、空白があると埋めたくなる特性があります。このように「~ですけどね、それから」と続きそうな会話を途中で切られると、違和感が残ります。その違和感を利用して、相手に相槌を打たせましょう。
また、話すテンポも大切です。文章を短く区切って、相手が相槌を打ち終わるまで話し出さないようにします。話終わりから話初めの間に『間』を作ります。
「去年、初めてスノーボードをやってみたんですよ……(間)」
「そうなんですか」
「友達に教わって……(間)」
「いいですね」
「木の葉滑りって言うんですけどね……(間)」
「木の葉滑り?」
このように、あえて隙を作ることによって、自動的に話を延長させることができます。
言葉に現れない無音の『相槌』を作る
相槌が言葉として現れるとは限りません。話を続けるためには、無音で発せられる『相槌』を拾うことも必要です。
目は口程に物を言う、といいますが、『うなずき』や『まばたき』のような仕草も相槌として拾うことができます。
先ほどの『間』を利用しながら、目を真っ直ぐに見る。また、『間』のときに、うなずいて見せる。
連動して相手をうなずかせたり、目を合わせたりすると話に引き込みやすくなります。
言葉に強弱をつける
ただ単調な口調でしゃべるだけでは、相手も相槌が打ちにくくなります。面白い話をする必要はありません。言葉の端々に強弱をつけると相手も相槌を打つタイミングに勝手に乗ってしまいます。
例えば
「去年、初めてスノーボードをやってみたんですよ。友達に教わって。木の葉滑りって言うんですけどね。」
こんな感じで、伝えたい部分や盛り上がりの単語を強めに発音するようにします。
実際声に出して、太字の部分を強めに話すように意識するとわかりますが、強調しようとした単語は少しゆっくり話しますよね。
話す速さと発音の大きさで強調することで、相手もどこで『。』が付くのか察しやすくなります。そのため、自然と相槌を打ってしまいます。
最後に…
いかがでしょうか。よく話し上手になるには、相手の頭に映像が残るように話しなさいとか、落ちをつけなさいとか言われます。もちろん、そういうスキルも大事だと思います。
しかし、どんなに面白い話をしても表現の仕方が良くないと伝わらないないと感じます。
大して中身のない話をしてたとしても、なんだか面白い話を聞いたなと思わせる。それだけで、相手の心を掴んで離しません。
日常の会話で使うだけでも、かなり効果はあると思います。ぜひ練習がてら、相手に相槌を打たせてみてください。